

看護部長あいさつ
こんにちは、
当院は、地域医療の中核病院として昭和56年に開院し、現在、急性期機能を維持しつつ一般急性期病棟に地域包括ケア病床を配置、障害者病棟、療養病棟からなる慢性期中心のケアミックス型の機能を持った地域密着型の病院としての医療提供を目指しています。
看護部では、今年度、改めて看護部理念・基本方針・教育理念・教育方針の改訂を行いました。新たな気持ちで看護業務に邁進して参ります。
看護の実践面では、各種委員会活動と目標管理制度をリンクした活動を積極的に推進します。そして患者様に思いやりと優しさをモットーに、働く看護職員自らが「自慢できる・誇れる慢性期看護の実践」に取り組みます。
また、教育支援の面では、看護主任チームが中心となり、研修の企画・実践・評価・フィードバックと教育体制の整備に取り組んでいます。
2022年度は、従来から導入しているeラーニング視聴に閲覧機能の追加導入を行い、学習機会の充実を図り、看護職、看護補助者ともに個々の学習を支援し、看護、介護の実践能カの向上に繋げて行きたいと考えています。
当院は、県内でも少子高齢化・過疎化・人口減が際立って高い地域に位置し、唯一の有床病院としての役割があります。
専門職として、一緒に学び、働き、地域の継続看護の充実に取り組んでみませんか!!
看護部理念
「思いやり」と「優しさ」を持って、
地域の皆様に信頼される看護の提供を目指します。
基本方針
- 倫理観に基づいた誠実な看護を提供します
- 医療安全を推進して安心して療養生活が出来るような環境を提供します
- 専門職として自覚と責任を持ち、自己研鑽に努め、質の高い看護を提供します
- 地域連携を推進し、地域住民のニーズに応える看護を実践します
- 接遇の向上を図り、地域住民に満足される患者サービスを目指します
看護部の概要
看護単位
病棟が4単位で、他に外来・(診療科・手術室・検査・サプライ)・透析室で構成されています。
看護部職員数(令和4年4月1日現在)
全体121名(うち、男性職員11名)
内訳:正看護師84名 准看護師12名 看護補助者22名
臨床工学技士3名
勤務体制
病棟:2交代制 夜勤専従勤務あり
外来・透析:日勤(夜勤なし)
看護提供方式
患者受け持ち制 プライマリーナーシング(+機能別看護)それぞれの長所を取り入れて・・
稼働病床数と看護職員の配置基準等について
(令和4年4月1日現在)
入院基本料区分 | 稼働病床数 | 看護単位数 | 看護職員の配置基準届出区分 |
---|---|---|---|
一般病棟 | 58 ※注1 | 1 | 急性期一般入院料4 |
障害者施設等 | 102 | 2 | 10対1入院基本料 |
医療療養病棟 | 36 | 1 | 20対1入院基本料 |
※注1 地域包括ケア病床10床を含む
看護部委員会活動
委員会活動方針
看護部理念に基づき、より良い看護実践のために、看護の質の改善、安全の確保、看護部職員の育成支援のために活動を行います。
看護部委員会活動について
看護部では、安全で質の高い看護を目指して、看護業務、教育に関する主体的な委員会活動を行います。
令和4年度のプロジェクト活動は地域看護・介護職の連携の充実を図るために、看護職による地域連携会議「たんぽぽ会」の継続、看護主任チームを中心に教育企画委員会、退院支援チーム、看護倫理委員会(再)を発足し、活動をスタートします。
診療支援システム
電子カルテシステム本稼働平成16年(2004年3月)
平成24年(2012年)電子カルテシステムリニューアル
平成28年(2016年)スポットモニタシステム導入
令和元年(2019年)電子カルテシステムリニューアル
新しい電子カルテの特徴、ツールを利用して情報を活用し、看護に繋いでいけるように取り組んでいきたいと思います。
教育理念
「地域住民に信頼される、
看護専門職として
役割と責任を果せる人材を育成します」
教育方針
- 専門職業人として必要な知識・技術・態度を習得し、根拠に基づいた看護の提供ができる看護師を育成する
- 病院・看護部の方針に沿って、組織人として、個々の役割を目指して行動できる人材を育成する
- 倫理的視点を持った看護実践ができる教育体制を整備する
教育・研修
- 看護部教育研修計画に基づいて実施
- 研修、出張費用は病院負担で出席
院内教育
集合教育(教育研修委員会主催・各種委員会主催・病院主催)
クリニカルラダーシステム
看護部実践的研究院内発表会・各部署より発表 (年1回 9月)
看護補助者研修(看護補助者教育計画に基づいて実施)
院外教育
各種学会 看護協会主催(全国、県、支部主催)
短期、長期の研修会・・臨床指導者講習会他
看護管理者研修・・ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベル研修、医療安全管理者養成研修他への計画的参加により、管理的視点の育成を実施
認定看護師等 専門分野の研修支援
新人看護職員研修
新人看護職員研修ガイドラインに沿って、新人看護職員研修プログラムを作成、研修を実施しています。
プリセプター制度の導入、実施指導者・教育担当者・他部署の責任者など連携し組織が一体となり新人看護職員の育成を行っています。
又、看護協会大隅支部での新人看護職員育成のための同研修に参加しています。
中途採用者研修プログラム
中途採用者・部署異動者・長期間休職後の職場復帰対象者などがスムーズに職場になれるように支援計画がある
看護補助者研修プログラム

就業支援
ライフサイクルに合わせて生涯にわたって仕事ができる勤務体制、環境づくりに取り組んでいます。
学業支援
仕事をしながら学業にも専念できる勤務体制「常勤・パート(要望に応えて、働ける時間帯の調整)・夜勤専従など」
多くのスタッフが仕事をしながら通信制看護学校への通学、看護補助者として働きながらホームヘルパー2級講座受講、介護福祉士の資格取得を目指しています。
又、当院では看護師の資格取得を支援するための奨学金制度を設けております。資格取得を目指しておられる方は、是非、ご一報下さい。
看護部における資格取得
- 緩和ケア認定看護師
- 皮膚・排泄ケア認定看護師
- 看護管理ファースト・セカンドレベル研修(毎年受講)
- 医療安全管理者養成研修(毎年受講)
- 臨床実習指導者講習会受講
- 特定科学物質四アルキル鉛等作業主任者
- 内視鏡技師
- 透析技術認定士
- 呼吸療法認定士
- 第2種滅菌技士
- フットケア指導士
- 認知症ケア専門士
- 看護師特定行為研修「血糖コントロールに係るインスリンの調整」「呼吸器関連6行為3区分」
氏名:宮田 和世
所属:外来・中央材料手術室 師長
区分:血糖コントロールに係るインスリンの調整
氏名:新原 喜代子
所属:4階病棟 師長
区分:呼吸器関連6行為3区分

氏名:延時 玉美
所属:1階外来 主任
分野:皮膚・排泄ケア認定看護師(2012年取得)

氏名:大塚 茜
所属:3階病棟
分野:緩和ケア認定看護師(2017年取得
医療安全管理者(看護師長)出口 亜希子
今年度から医療安全管理者となりました。院内ラウンド、インシデントの分析を深めて、対策を行い、よりよい療養環境を提供出来るように取り組んで行きたいと思います。
2022年度の委員会活動目標として
1)転倒によるアクシデント件数の減少
2)分析実施とPDCAの定着を図る
の2項目を設定し、活動の活性化を図っていきます。

職員構成
令和元年度より、手術・検査部と外来部門が統合し、1つの部門となりました。師長1名、主任1名、副主任1名、看護師10名、准看護師2名 看護補助者1名で構成しています。看護部目標である「患者の視点に立った安心、安全なチーム医療」を提供し、それぞれの部門が専門性を発揮できるよう、e-ラーニング等を活用し学習しています。
- 外来
- 13の診療科があり、常に変化する患者様の対応や健康管理など、毎日笑顔で患者様が安心して診療が受けられるよう努めています。また、地域密着型の病院として、患者様の診療に関する相談窓口となり、医師や保健師、社会福祉士など多職種と連携しながら早期に患者さまが診療できるようサポートしています。
- 検査室
- 内視鏡検査(上部・下部)を行っており、内視鏡治療ではポリープや早期胃がんなど皮膚切開することなく治療ができ、 患者さまへの負担が少ない治療が可能です。
- 中央材料室
- 正しい滅菌消毒に務め、安心・安全な物品を提供しています。
※平日14時~16時30分、土曜日8時30分~12時の間で診療希望者の予約対応を行っています。
患者さまの病気による苦痛・検査や治療に対する不安が少しでも軽減されるよう、十分な声掛けや説明を行い、 安心・安全な医療の提供ができるよう努めてまいります。
看護部の印象について教えてください。
一人ひとりがお互いに手伝い、協力して業務ができている!
チームワークがいい!
育児中であるが働きやすい環境です!
やりがいは何ですか?
目標管理面接、人事考課者制度を効果的に活用して、スタッフと管理者が何でも話し合える場所を提供し、スタッフの思いを大切に「スタッフのモチベーション向上」につなげていきたい
透析室は3階の西側に位置し、窓から錦江湾と開聞岳が一望でき、開放的で明るい環境です。18床の透析装置及び透析ベッドがあり、オンラインHDF(血液ろ過透析)も導入し、透析液清浄化にも取り組んでいます。
地域の高齢化に伴う問題の一つとして通院手段の不便性があります。少しでも自宅から通院できることを考え、ご家族、またヘルパーさんの力を借りながら対応しています。
また、最南端の透析施設ということで旅行や帰省透析の方にもご利用いただいております。
8名のスタッフで患者様に良質な透析を提供できるよう一丸となり頑張っております。
2階病棟は医療療養型病棟で、病床数は33床、看護師9名、看護補助者8名(内、介護福祉士5名)で日々の業務を行っています。患者様の病態は安定しても介護者の高齢化、独居、医療行為、介護負担等の理由により、在宅への退院が困難な患者さまがほとんどを占めています。このように長期療養を余儀なくされている患者さまに対し、リハビリカンファレンスや多職種カンファレンスで患者様の情報交換、情報共有を図っています。安心、安全な看護、介護のため看護師、介護福祉士、看護補助者のチームワークで細やかなケアを心がけています。
3階病棟は一般急性期(DPC)病床39床、地域包括ケア病床15床の病棟です。スタッフは看護師24名、准看護師1名、看護補助者6名で毎日元気に、チーム力を発揮しながら患者さまのケアを行っています。当院は鹿児島県高齢化率1位の地域にあり、唯一入院受け入れのできる病院でもあります。独居や認知症、退院後受け入れ先がない患者さまも多く、地域と連携した多職種カンファレンスに力を入れています。疾患の特性として、PTAなどの手術や化学療法があります。その他に内科疾患では、心不全、脳梗塞、呼吸器疾患、血液疾患などがあり、外科疾患では胃・肝・大腸がんなどがあります。日々多様な患者さまに対応できるよう、院外研修やe―ラーニング研修で看護の専門職として知識・技術を学び、患者さまが安心、安全な入院生活が送れるよう、取り組んでいます。
3階南病棟は、稼働病床40床の障害者病棟で、7~8割障害者対象患者様です。医療の看護、人工呼吸器管理を必要とされる患者様など多数おります。
看護師17名、看護補助者4名・夜勤は当直制で看護師2名体制です。
2022年度は「倫理的思想に応じた行動ができる」「医療安全を推進し、安心できる環境の提供」を目標に取り組みます。
中堅看護師の割合が多く、患者様、ご家族にを大切に、患者様に優しさを持って、自分達が何が提供できるのかを考え、思いやりを持って行動しています。
大きな空と青い海を一望できる4階病棟は、病床数45床の障害者病棟で、神経難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病などで人工呼吸器を装着されている患者さまや、病気のため自力での活動が困難でベッド上での生活を
余儀なくされている患者さまが多く入院・療養されています。
看護師は24名、看護補助者は6名勤務しており、長期に入院療養生活を送っていらっしゃる患者さまやそのご家族の
思いを大切に、そのニーズに出来る限り答えられるよう、リハビリスタッフやソーシャルワーカーなど、院内の様々な
職種と連携しながら協力し、ケアを行っています。
また、神経難病などの疾患やその看護、人工呼吸器看護などについて
院内研修や院外研修に積極的に参加し、理解を深めスキルアップを図り、患者さまが安心安全に療養できるよう取り組んで
います。