肝属郡医師会立病院

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平成27年度 鹿児島大学医学部地域推薦枠医学生実習(1)

2015.09.30

9月16日、17日の2日間、へき地医療の現場を体験し、その現状を学ぶために2名の医学生が当院へ来られました。実習を終えての感想文を頂きましたので、ご紹介いたします。

 

肝属郡医師会立病院での実習を終えて

今回、9月16日から17日にかけて私たちは肝属郡医師会立病院で実習をさせていただきました。私はまだ1年生で、医学に関する知識の量や病院実習の経験の数もあまりないため、今回の実習では分かることよりも分からないことが数多くありました。そのため、私はこの実習を通して、様々なことを初めて知ることができたと感じています。

二日間かけて、内科と外科両方の外来の見学をさせていただいたのですが、その際に、自分の専門以外の領域であっても患者さんを診る能力が、地域における医療には必要なのだと感じました。医師会立病院で受診される患者さんは、地元の診療所などの医師から紹介状を書いてもらってきており、一人一人の症状が様々です。一人一人の患者さんの症状や体の状態などを見極めたうえで、診断を下していく医師の姿を見て、自分の今後の医師としての具体的な姿というものを想像することができました。

黒瀬事務長さんから医師会立病院や南大隅地域の現状などの説明も詳しくしていただきました。南大隅町の高齢化率は45.3%で県内1位となっており、錦江町の高齢化率が41.1%で県内2位という事実を改めて知ることができました。鹿児島県の中でも最も高齢化が進んでいる中で、病床数を減らしたり、急性期を重視した病棟編成から徐々に慢性期重視へ移行したりすることによって、地域のニーズに対応しているともおっしゃっていました。また、南大隅地域での現状が国の未来図になるかもしれないということから、県や国からも注目を浴びているということも知りました。また、肝属郡医師会立病院には、医師不足や看護職員の確保困難、建物の老朽化といったような課題があるということを学びました。

また、今隈先生が在宅訪問診療に行かれるとのことで、同伴させていただきました。今まで、実際に在宅訪問診療を経験したことがないため、自分自身における在宅訪問診療のイメージは漠然としていましたが、今回の経験によって、はっきりしたものとなりました。患者さんとその家族を中心に据えて、ケアマネジャー・医師・訪問看護師・介護士・リハビリ技師・薬剤師・臨床工学技士などといった、様々な医療従事者がチームを組んでいる様子を自分の目で見ることができ、非常に貴重な経験となりました。

今回の実習を通して、早く医師になりたいという思いが、より一層強くなりました。また、大隅出身の者として、医師になったのちには、大隅の地で働いていきたいという思いもさらに強まりました。数多くの人のおかげで、このような貴重な経験をさせていただくことができ、感謝の念で一杯です。本当にありがとうございました。

鹿児島大学医学部医学科1年 山田千裕

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