肝属郡医師会立病院

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人口減少社会における地域づくり

2017.02.10

1月21日、鹿児島大学地域医療センターが鹿児島県出資100%のもと、島根大学教育学部作野宏和教授を招聘し、「人口減少社会における地域づくり」についての講演が鹿児島市の城山観光ホテルで行われ、当院も数名参加しましたのでレポート形式でお伝えします。

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それによると、今後当面は日本の人口が増えることはなく、2060年には世界の人口は100億人を超えるが、反面日本の人口は8674万人まで減少し、鹿児島県の人口も現在の165万人から115万人に。単純に人口の低下=国力の低下とはならないが、地方の過疎化は確実に加速する。この現実をどれだけの人が切実に考えているか?「確かに過疎化は進んでいるように感じるけど、政治・行政他の人がやってくれるんじゃない?」と思っている人が少なくないとのことでした。

ある40歳代の地域住民からの意見「地域づくりと言うが、今、活動の中心となっている60代・70代の人たちは自らが楽しんでやっているのだから、それでいいかもしれない。しかし、残された今の30代・40代の住民にとってそうした活動は苦痛でしかない。地域づくりと言っても、地域の衰退や消滅を遅らせるだけのものではないか。それならば、何も行動することなく、早く地域がなくなってしまった方がすっきりする」

この衝撃的な意見や考え方、「心の過疎」というべき感覚や意識が地域住民に共有化されてしまうと、何のためにその地域に住んでいるのか分からなくなってしまう。惰性で住み続けるものではない「地域に住んでいる理由」や「地域に住むことへの誇り」を住民に持ってもらうことが重要であると作野教授は話しました。それにちなみ、島根県での取り組み「ラボ(大学研究室の分室)開設」や良質で豊富な農作物を活かした「A級グルメ立町」等、結果人口減少に歯止めがかかった話もされました。

わが錦江町でも昨年、地域活性化において専門的な知見を有する人物を県外より招聘し非常勤として登用、また総務省が「お試しサテライトオフィス」モデル事業の採択団体として同町を決定し、行政が中心となり地域活性化に力を入れています。世界の人口が増え、日本の人口が減っているのだから、将来海外からの移住・就労を希望する外国人の受け入れ制限が大幅に緩和されるのでは?とも思ってしまいますが、現時点ではそれが現実的でない以上、錦江町のように知恵をしぼり、危機を感じて今から取り掛かっていく者、努力した者が生き残っていくのだろうと強く感じた研修でした。

地元に生き、将来の病院存続にも少なからず関連がある以上、地域の基幹病院としてそうした活動に積極的に参加していきたいと思います。

 

 

 

 

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